ロゴを作りたいけどアイデアが浮かばない
ロゴっていきなり作ろうとするといきなり壁にぶつかるよね。
Illustratorでそれっぽいのはできるんだけど、なんか違ってて、気が付いたら何時間もかかってるの。
ロゴを作る時にまずやることはIllustratorで作ることではなくて、やっておくことがいくつかあるんだよ。
ロゴを作る時に、チラシやバナーなんかと同じようにいきなりIllustratorで制作を始めてしまうとドツボにはまってしまう事がほとんどです。
Webサイト制作のついでにサービスで受けたからサッと作ってくれ!なんて会社の営業さんに言われた場合なんかはIllustratorでそれっぽいものをパッと作って提出もアリだとは思います。(ホントは良くないですが)
しかし、正式にロゴ制作を受注した場合は商品として仕上げなければいけません。
その為にはロゴを作る前にやっておかなければいけない工程があります。
こんな悩みを持つ方におすすめ
・illustratorの操作はできるけどデザインがイマイチできない
・ロゴを作ったことがあまりない
・ロゴのアイデアが浮かばない
ロゴの制作料金はピンキリですが、数万円~数十万ほどで大企業のロゴになると数百万クラスの仕事にもなります。
企業やブランドのシンボルになり、ブランディングをする上では最重要になるデザインです。
ロゴはシンプルが故に奥が深く、なんとなくで制作したものではやり直しを何度もすることになりかねません。
ロゴ制作の一連の流れや制作の仕方を知っておくだけで、ロゴ制作の時間短縮にもつながるし、何よりクライアントが支払う料金以上のものに近づけることになります。
ここでは、ロゴの作成のアイデアの出し方とIllustratorでの仕上げまでの流れをご紹介します。
ロゴはクライアントの顔になる
ロゴはブランディングに最重要でまさに企業の顔になります。人のイメージは刷り込まれやすく、PRすればするほど企業へのイメージは刷り込まれます。
例えばadidasならどんなロゴマークをイメージしますか?
やっぱりあの3本ラインですよね?
ロゴを作る前に必ずやること
ロゴを作る前にやる事は大きく分けて3つあります。いきなり作り始めた方が早くできるんじゃないの?と思うかもしれません。
ですが、いきなり作り始めると迷いが生じることが多く、結果的に時間がかかってしまいます。
▢ ロゴを作る前にやること
・ロゴのコンセプトを考える
・ロゴのイメージをたくさん出してみる
・ロゴのイメージを手描きする
これをやっておくことで、ロゴデザインのイメージ土台ができます。
ロゴのコンセプトを考える
ロゴを作る上で一番大切なものになります。コンセプトとは一般的には概念と呼ばれています。
広告やWebなどデザインの提案の際は、一貫性のある考え方となります。
コンセプトってどう考えるかは様々ですが基本的には以下の3つから考えられることが多いです。
コンセプトを考えるに必要な情報
・業種(職種)
・理念
・ビジョン
ぼくがロゴを作る時もこの3つから話を掘り下げて打ち合わせをしていました。
3つすべてを盛り込む必要はありません。どれか1つからコンセプトを考えても大丈夫です。
例えば、業種で考えるならクライアントの業種が時間厳守で届ける配送業なら、時計やタイマーとトラックや運ぶ人をイメージしたロゴが浮かびますね。
理念は会社の原型や土台となる考えを元に作るので、お客様との縁を一番大切にという理念なら、円や丸をベースにしたロゴを考えていくような感じです。
ビジョンは会社の将来や目標など、何年後にこうなりたいと明確になっていれば形にしやすいです。ベタですが、売り上げを上げたいなら、右肩上がりの矢印などが浮かびます。
一つ仮想の企業のロゴを作ってみます。
企業名:クリテンメイク業種:
化粧品メーカー理念:心もキレイをスローガンに商品を提供していく
ビジョン:将来は店舗を増やしたい
今回は理念である心もキレイをメインにコンセプトロゴを作成してみます。
ロゴのアイデアを手描きでたくさん出してみる
コンセプトをもとにロゴのアイデアをたくさん作ってみます。
ポイントは手描きという事。
llustratorは美しい曲線を描けます。
でもそれは仕上げの時に必要であって自由に発想するときは人の手が一番良いと考えています。手で描く自由度には敵いませんし。
スケッチブックとシャープペンで気軽に描いていきましょう。(鉛筆と紙があればOKです)
さぁ描くぞ!と意気込んでみたもののイメージがわかないという場合は何かをベースに考えてみるとまとまりやすいですよ。
▢ ロゴのアイデアを考えるときのベース
・イラストやシルエットをモチーフにする
・頭文字やイニシャルの組み合わせで表現
・丸や四角などシンプルな図形から連想してみる
ゼロから考えるこのも大切ですが、何かをモチーフにするとイメージが固まりやすいのでおすすめです。
クリテンメイクはイニシャルである「c.m」をメインに考えていきます。
実際に手描きしてみました。
見れば一目瞭然ですが「ハート」をモチーフにしています。
手描きで色々書いていくとイメージも変化していきます。
違う形をたくさん出す必要はありません。
あくまでぼく個人の話ですが、同じ形から徐々に変化していく方が良くなることが多いです。
少ないですが、良さげなのが出てきたのでここから2点ピックアップ。
手描きしたロゴから数点ピックアップする
たくさん手描きでアイデアを出したら次は提案する候補を選びましょう。
最終的には提案する点数2点ほど選びます。迷った場合は5点ほど絞ってみるなど段階的に絞っていきましょう。
ここで選んだ2点が提案するロゴの候補になります。
この選んだロゴの候補を整えるのですが、イラレを触るのはもう少しガマン!
選んだ2点のロゴを具体的にどんな形にするか決めていきます。
手描きで細部まで表現しますが、方眼紙を使うと描きやすいです。
ここまでできたらIllustratorの出番です。
ロゴをIllustratorで制作
手描きしたロゴを元にIllustratorで作成していきます。
ロゴが複雑ならスキャニングをしてIllustratorに下地として貼りましょう。
Illustratorではより綺麗な線が描けるので、下地に忠実に作成していく必要はありません。
細部まで手描きで描きこんだのはデータ作成の時に迷わないようにすることでIllustratorでの作業をスムーズにできます。
色はまだ付けずグレーにしておく
データはモノクロやグレーで作成するのが鉄則で始めは形を仕上げる事に全集中です。
色を入れだすと必ずと言っていいほど迷いが生じます。ロゴの形が確定してからカラーは考えましょう。
コンセプトカラーを考える
ロゴの形が確定したらカラーに入ります。
決めるカラーは基本は1~3色程度
・メインカラー
・サブカラー
・アクセントカラー
企業やブランドなどのロゴを見てみると大体2~3色で構成されているものがほとんどです。
メインカラーとサブカラー、アクセントカラーなど必要に応じて使います。
始めは別系統のカラー候補を作成して大きく色分け。
色の系統を決めた後、同系統でカラー候補を作成して検討していく流れです。
完成!
これでロゴは完成です!おつかれ様でした!
ロゴ制作の一連の流れはこのような形で取り組んできました。
デザインは閃きも大切です。
しかし道筋を立てて考えていくことで意味が裏付けされたデザインはそれ以上に大切だと考えています。
もしロゴを作る機会やポートフォリオ用にロゴを作ってみるという時があれば是非試してみてください
ロゴはこれで完成ですが、もう一つ作るものがあるんです。
それは提案書。
ロゴのデザインのみをクライアントに持っていくと意図が伝わりにい場合もあります。
熱弁して納得してもらったとしても、忘れられる可能性もあるんです。
後でデザインのみを見返して、やっぱ修正してほしいなんてざらにありましたし(;'∀')
そこで、デザインの意図を裏付けする提案書が必要なわけです。
説明するにも提案書に沿って行えばスムーズにいきますし、何より提案したことが形に残っていることで修正もあまりありませんでした。