デザイン

グラフィックデザイナーとDTPオペレーターの仕事の違いを明確に解説

デザイナーとオペレーターってなにが違う?

Webデザイナーやグラフィックデザイナーを目指している方にお伝えしておきたい豆知識があります。

それは、DTPオペレーターという職業。
この職業もチラシなどを作るのでグラフィックデザイナーと部分的に似ている職業になります。

グラフィック デザイナーとは何が違うのでしょう?
今回はグラフィックデザイナーとDTPオペレーターの違いをご紹介します。

そもそもDTPオペレーターとはどんな職業?

そもそもオペレーターって何?

主に印刷会社でオペレーターという仕事はよく耳にします。
このオペレーターの仕事で今まで聞いたことがあるのは2職種です。

□オペレーターの種類
・出力オペレーター
・DTPオペレーター

上記2周囲の職種の違いは簡単で、出力オペレーターはその名の通り“データの出力”がメインになります。

▢出力オペレーター 仕事の流れ
1.Illustratorで作ったデータをチェック
2.出力用のデータに変換(PDFが一般的)
3.印刷の元になる刷版へ出力

毎日いろんなデザインやデータを見ますし、大事な工程を担っている仕事でもあります。

□DTPオペレーター
主な仕事はチラシや印刷物の作成になりますが、主にデータを作ることを担当しています。

この職業の守備範囲は会社によって様々でデザインまで担当することもあればディレクターやグラフィックデザイナーの指示に従ってデータを作る仕事になります。

回数制の学校に行ったあといきなりデザイナーとして活躍する方はごく稀ですので、多くはこのDTPオペレーターを通る道を歩むことになります。

なんで知っているのって?何を隠そう、僕もオペレーターの仕事をしていました(笑)

あの頃はDTPオペレーターと出力オペレーター兼任で担当していました。色々学ばせていただきましたね、本当に。あぁ若かりし頃が懐かしい(遠い目)

オペレーターの職業に関してこんな感じです。
グラフィックデザイナーを目指している方はDTPオペレーターから経験するのもいいかもしれませんね。

グラフィックデザイナーDTPオペレータは何が違う?

デザイナーとは何が違う?

基本的にオペレーターはディレクターやデザイナーの指示に従って作るのが一般的です。(丁寧なデザイナーさんだと手描きのラフなどを描いてくれます。)

逆にオペレーターさんの方はある程度デザインの内容とレイアウトを伝えるだけで、ほぼ仕上げてくれる優秀な方もいらっしゃいます。

あれ、デザインもできるオペレーターならデザイナーとほとんど変わらないんじゃない?と思うかもしれません。

でもデザイナーとオペレーターの決定的な違いはあるんです。
それは。。。

デザインにコンセプトやロジックがあるかどうか

コンセプトとは、広告や販促のテーマに対する根本的な考え方です。
デザインの基礎になるものと言ってもいいでしょう。

ロジックとは、デザインに対しての裏付けになります。
なぜここにタイトルを配置しているのか。なぜここにイメージをこの大きさで表しているのか。などです。

デザインを提案するときにテーマに沿ったコンセプトで提案をしますが、デザインもそのコンセプトに基づいていなければなりません。

お客様に提案する際、企画や提案を説明するようにデザインも説明できないと相手に伝わらないのです。

なんとなく良いですよね?というのも通用しません。

また、DTPオペレーターという職業は、よく間違えた呼ばれ方もしてました。

DTPデザイナーとかね。。。

DTPデザイナーという職業は存在しなくて、グラフィックデザイナーとDTPオペレーターとの呼び方が混ざってこんな呼び名になったのかなーって個人的には思っていますが。

検索したら専門学校や求人でも使われていますのでお気をつけて。
ちゃんとした勉強や仕事内容なら問題ないので、ちゃんと下調べをしておくことをお勧めします。

デザイナーと名がついてはいますが、基本的にデータを作る仕事がメインになっている会社が多く、コンセプトや提案は営業さんが行っている場合がほとんどになります。

もちろんデザインもできますが、ロジカル的なデザインとはまた違う可能性もありますのでご注意ください(;´∀`)
例えばロゴ制作をお願いした場合、営業さんがいきなりデザイン持っていくって話になったりとか。。。

コンセプトやロジックを設けるメリット

コンセプトやロジックを設けるメリット

コンセプトやロジックってどうやって作ればいいの?
という声もありそうなのでここでも少しだけ説明しておきます。

例えばロゴなどお客様の顔になる大切な案件が来たとします。そしたらこんな流れでロゴの制作になります。

・ヒアリング → お客様の企業方針や要望・思いを聞く
・情報の整理とまとめ → 方針や要望をまとめてオリジナリティを考えてみる
・ラフ作成 → 整理した情報から基礎的な考えを出し、形にしていく
・デザイン ← Illustratorなどでしっかりデザイン
・ロゴの提案書作成 → コンセプトやロゴの意味(ロジック)をまとめた提案書

ちゃんとデザインまでの流れや価値をお客様に伝えないと、デザインを嫌になるほどする羽目になってその挙句、話が流れたという事態にもなりかねないのです。

僕自身、入ったばっかりだった時に何度も経験しました(-_-;)
コンセプトもロジックもないのでデザインにも迷いが生じやすいし、コンセプトに基づいて設計していないのでお客様には響きません。
なのでちゃんとデザイナーとしてコンセプトを作って提案できるようになることを強くお勧めしますよ!

え〜面倒臭いなーって思う方もいるかもしれませんが、実はメリットも多いんですよ。

・デザインに迷いが出にくい
・いくつかの方向性を考えたデザインができる
・比較的デザイン案が通りやすくなる

初めは面倒臭いですが、そこを怠けずに実行することで早くデザインを仕上げることもできますし、デザイン案に対してロジック付き説明もできます。

ロジカルな説明はお客様への伝わり方が違うので理解してもらいやすくなります。
もしデザイン案が通らなかった時も、なにが違っていてどうデザインの方向を修正すればいいのかくみ取りやすくもなります。

デザインにロジックがない場合、お客様がデザインを見た際に何が良くなくてどうして欲しいかが結構うやむやになりがちなんです。
そうなると修正回数も多くなりますし、最悪提案が流れる可能性もあります。怖いですね(;´∀`)

コンセプトやロジックに関してはWebもグラフィックも共通しています。
ちゃんと勉強してデザインに挑みましょう。

当たり前かもしれませんが、デザイナーを志す方は転職1年目からこの考え方を年頭においてお仕事をされると成長速度が大きく違ってきます。

まとめ

ここでは主にDTPオペレーターとグラフィックデザイナーの違いを述べましたが、将来性を考えるとグラフィックデザイナーの方がデザインに関しての提案もできますので仕事を探すならグラフィックデザイナーの方がいいでしょう。

でもちゃんとステップアップできる会社ならDTPオペレーターから入るのもアリかと思います。
ですがオペレーターからステップアップしていきたい方は気を付けてください。

こんな例があるからです。
・デザインをする仕事が一切ない。
・オペレータから入ったはいいが周りにデザイナーがいない。
・会社が育てる気がない。

実際育てる気がいない会社はいっぱいあるんですよ。
デザイナーという職業事態が人の感性やスキルを目で見て盗んで自分のものにするのがほとんどだったので、教えてもらえないくても大丈夫な人ならOKかもしれません。勝手に育てばいい( `ー´)ノ

僕自身も独学でやってきているのでデザイナーが周りにいなかったり、教えてもらえる環境ではなかったので(笑)
周りにデザイナーは一人もいませんでしたし(;'∀')

デザインをする仕事が一切ない場合は成長することが本当に難しくなるので入る前に厳重に確認を。

グラフィックデザイナーでもオペレーターでも自分に合ったステップアップをしていけばいいと思います。

-デザイン