ポートフォリオってどうやって作るんだろう?
いままで作った作品はあるけどそのまま見せてはダメなの?
デザイナー職の転職の時に必要不可欠とされる物があります。
それはポートフォリオ。
今までに仕事などで制作したものや学校の課題で制作したものを作品としてまとめたものをポートフォリオと呼んでいます。
このポートフォリオ。いままで制作したものをまとめておけばいいと思ってはいないですか?
実は違うんです。ポートフォリオも作り方があり、そのルールに沿って作成をした方が企業側にもグッと作品の良さが伝わりやすくなるのです。
じゃあ、ポートフォリオはどうやって作ればいいのかをお伝えしていきます。
ポートフォリオを作り始める前に
よし!早速ポートフォリオ作るか!と意気込む前にポートフォリオを作る準備をします。
▢ ポートフォリオを作る準備
・掲載する作品のデータを準備する
・準備したデータをカテゴリ別でフォルダ分けしておく
当たり前の事なんですが、これを結構怠ってしまうことも多くて最終的にポートフォリオがまとまらなくなってしまうこともあります(;'∀')
これまでに制作した作品数が多ければ多いほど、面倒な作業になりますが根気よく行きましょう。
ポートフォリオの作り方とポイント
ポートフォリオの作り方とポイントはとてもシンプルです。
冊子をイメージしてみてください。
目次があって、ページにNoが振ってありますよね?
これがポートフォリオを作成する上で、重要ポイントです。
ポートフォリオのレイアウト構成
はじめにポートフォリオのレイアウトですが、試しに制作してみたものを各項目に名前を付けて載せておきます。
上記のレイアウト構成例を見てもわかりますが、制作物のデザインだけでなく下記にも気をつけましょう。
・クライアント名(入れなくてもOK)
・クライアントの業種
・制作コンセプト
・広告媒体やWebサイトページの役割など
・担当したポジション など
クライアントの業種を必ず記載しておく
制作したものには「業種」もしっかりと記載しておくと良いです。
デザインやコピーで伝わらなかったら意味ないじゃんと思うかもしれませんが、面接担当もパッと見て何の制作物かを判断したいので業種は記載しておきましょう
広告としての制作物をポートフォリオに載せる際、デザインが良くても業種が記載されていないだけで伝わりにくい物もあります。
知り合いや同僚などにポートフォリオを見せてもらったことが何度かありますが、仕事や学校で制作したものを単にまとめてるだけの人が意外と多い。
デザインが良いのにこれではもったいないなと思ったこともしばしばありました。
制作した作品には必ずデザインコンセプトを書いておく
業種と同様、デザインのコンセプトも記載しておきましょう。
書いたことがない人でも、いったん箇条書きにして、文章を繋げていけばコンセプトの説明はOKです。長文にする必要はありません。簡潔に書いてある方が読む側も助かります。
□デザインコンセプト箇条書きの書き方
・制作の目的(売り上げアップ、会員増加など)
・なぜこのようなデザインにしたか
・メインカラー、アクセントカラー
・同業他社との差別化や売りなど(あれば)
あまりたくさん内容を詰め込んでも見えてもらえなければ意味がなくなってしまうので、あくまでも端的に簡潔に書いておくと良いです。
チームで作成した作品の場合は担当した仕事も記載する
その制作したものに対し、自分が何を担当したのかを明記しておきましょう。
デザインのみなのか、コピーライティングまで担当したのかお客様とのやり取りを含めディレクションまで担当したのかを分かるようにしておくと面接担当にも伝わりやすいです。
ポートフォリオのページネーションを考える
ポートフォリオのページネーションは重要で、たくさん作品がある場合は特に注意したところです。
作品数を厳選する必要がありますし、何をどの順番で見せていくかも考えなけねばなりません。
ページネーションを考える前にやること
・作品を選ぶ
・作品をカテゴリ分けする(広告・Webサイト・ロゴなど)
・カテゴリごとに見せる順番を考える
・カテゴリ内の見せる順番を決める
作品数ですが、1カテゴリに対して5〜10作品程度あると好ましいです。
多すぎず少なすぎずがベスト。
もしカテゴリによって作品が少ない場合は、他の作品の数を多くするなどして補うなどします。その場合は10作品超えてもOKです。
カテゴリごとの作品数だけでなく、全体のボリュームも考えて作るとバランスの取れたポートフォリオができます。
ぼくもWebサイトの作品は3点ほどしかなかったので、パンフレットやロゴなど制作した点数が多いものでカバーしました。
ポートフォリオに掲載する作品の順番は?
作品の掲載順は、1番はじめに自身のあるものをもってきましょう。
ポートフォリオはただ見せるだけじゃなく、デザインコンセプトや仕事の経緯や広告ならその結果などを順を追って説明していくことがほとんどです。
作品も第一印象が大切なので、自信のある作品をはじめに載せておくこと印象も良いですしモチベーションも上がります。
モチベーションが上がると熱意のある作品の説明ができるので面接担当へ仕事に対するスタンスも伝えやすくなります。
作品数が多くて抜粋しなければならないほどあるなら、自信のある作品のみ載せておけば良いのですが、少なければ掲載順も工夫しなければなりません。
作品の掲載順はこのように載せていました。
1.一番の自信作
2.最近作った作品
3.凝った作品(得意分野)
4.おもしろいと思った作品
5.〆になる自信作
逆に自信ある作品を後に回すとせっかく良い作品なので見落とされる可能性も出てくるので注意です。
人の集中力は限られているので、1番最初に載せることで良い作品の印象になるはずです。
最初と最後は印象に残りやすいので、作品が少なかったとしても掲載順で工夫しましょう。
ポートフォリオの表紙を作る
ポートフォリオがページネーションまでできたら、いよいよ表紙の作成です。
表紙はあまりコテコテしたものにはしないでシンプルにしておくのがおすすめ。
簡単にですが表紙を作ってみました。
ポートフォリオは中身で勝負なので、表紙をあまり凝ったものにしても意味はありません。
もし凝ったものにするなら自分自身のロゴを作るなど別の工夫などをするとシンプルでも目を惹くデザインに仕上がりやすいです。