デザイナーとして働くのにどこに勤めようか、転職サイトなんかで情報を集めているかと思います。
多くはWeb制作会社やデザイン会社などが募集をかけているかと思います。
ですがそれだけではなく、一般でも通販のEC事業部などでWebデザイナーを募集していたり、製造会社では製品のパッケージまで自社で行なっている会社であればパッケージのデザイナーを募集しているケースもあります。
では一体どんなところで働くのがいいのでしょうか。
大きくデザイン会社と一般企業でのデザイナーの違いを書いていこうと思います。
Webやデザインの制作会社の場合
Web制作会社やデザイン会社などは依頼主から仕事を受注する形が一般的です。
案件の大きさによって動く人数や職業の人たちも変わります。
▢ Web制作会社の場合
会社にもよりますが、Web制作会社に所属している職業を挙げるとこんな感じ。(あくまで個人的な感覚です。)
Webプロデューサー / Webディレクター(小さい規模なら社長が兼任している場合もある)
Webデザイナー/コーダー / SEOコンテンツ担当 / Webプログラマー
SE(システムエンジニア)
仕事も案件の規模や内容によって人選が変わってきます。
ボリュームの少ないWebサイト制作など
例:企業用ホームページ数ページやLPの制作のみなど
営業とWebデザイナーやコーダー1名ずつ
ブログやSEO対策などが絡んだWebサイト制作など
例:通販サイトの制作など
通販サイトのような大きな営業やWebデザイナーだけでなくWebプロデューサーやWebディレクター、SEOコンテンツを考える人やWebライター、SE(システムエンジニア)などいろんな職業の人がチームになって動きます。
この場合は他社とも共同で仕事をすることもあります。(システム会社などと連携したり)
他にも案件によっていろいろなパターンがあります。
WebデザイナーもデザインだけでなくコーディングやWebライティングも兼任する場合があります。
▢デザイン会社の場合
デザイン会社Web制作会社ほど多くはないですがこんな感じで分かれています。
クリエイティブディレクター / アートディレクター
グラフィックデザイナー / コピーライター
広告や販促物の内容によってこちらも人選が変わります。
簡単な販促物など
例:チラシやパンフレット
営業とデザイナーが1名ずつ
キャンペーンなどのPRに対する広告など
例:交通広告の制作
アートディレクターやグラフィックデザイナー、コピーライターがチームになって動きます。
この場合、広告をどこにどれだけの期間掲載して集客をするかまでを考えて制作をしていきます。
グラフィックデザイナーもデザインだけでなくコピーライティングの要素や、ディレクションの要素を求められる場合があります。
Web制作会社もデザイン会社もお客様からWeb制作、広告やデザインの制作を以来れて初めて仕事になり当たり前ですが「納期」があります。
この納期までのスケジュールが結構パッツンパッツンだったりしますので、残業が多かったりするのが否めないところです。昔は日付が変わるまで仕事をしている会社も珍しくはありませんでした。
働き方改革で残業も多少は減っているとは思いますがどこまで変わっているのか。
聞きにくいことかもしれませんが、残業の量などはちゃんと必ず面接時に確認してくださいね。
一般企業の場合
一般企業での募集は業種によって違いがでます。
自社のパッケージやホームページなどの制作を担当するインハウスデザイナーやコーダー。
通販サイトを運営している企業などは、自社でシステムを構えている場合、システムエンジニアやプログラマーまで在籍していることもあります。
ほとんどの企業はWebサイトや販促物、広告などは協力会社にお願いしているのが現状です(じゃないと広告会社や制作会社に仕事が来ませんもんね。。。)
企業によって部署名や仕事の内容も違いますので求人内容や面接でしっかり確認する必要があります。
僕が知っている中で大まかに分けるとこんな感じ。
▢広報部
主に企業のPRをメインで行う部署になります。
今ではSNSをメインとしたPRをしている企業が多いのではないでしょうか。
製品や業務のPRだけではなく、環境に対してこういうことをしている、会社のみんなでこんな活動をしている、社員旅行はこんなところに行きましたなども発信しているところもあるのではないでしょうか。
なぜそんなことまで発信しているかというと、理由は簡単で求人に対してのPRです。
楽しそう、こんな活動もしてるなら興味あるなとか、企業イメージをアップして応募社数を多くしたいという目的も含まれていたりします。
ただ、広報部はデザイナーというよりもインターネットを使った情報の発信や企業PRがメインになりますのでデザイナーとしての仕事はあまりないのが本音になります。
また、SEOの知識も必要な場合もありますので常に新しい情報を得る必要があります。
常に新しいことに興味が方が向いているかもしれませんね。
▢デザイン制作部・企画部
自社にデザイン制作や企画部を持っている企業は自社でパッケージを制作していたりWebサイトや販促物(パンフレット)などを制作している企業になります。
パッケージデザイナーやWebデザイナー、統括するディレクターが所属していたりします。
一般企業に所属するデザイナーはインハウスデザイナーと呼ばれていて、デザインのみだったり商品の企画から関わったり担当する範囲も様々です。
Webサイトの制作も同様でWebデザインのみだったりコーディングまで担当したり(今ではコーディングまでする場合がほとんど)Web自体の内容から関わったりします。
インハウスデザイナーは残業が少ない場合が多く、いままで残業が多くて大変だったデザイナーたち転職で狙っていたりします。(僕だけかな。。。)
まとめ
Web制作会社は企業のWebサイト制作からイベントなどのLP(ランディングページ)、商品を販売するための通販サイトの提案などまで案件が様々です。
デザイン会社もチラシやポスター、交通広告のデザインやパンフレット、ロゴのデザインまでいろいろあります。
なので、バリバリのWeb制作会社やデザイン会社に務めればWeb制作やデザインの経験を積むことができますね。
でも今だに遅くまで仕事している会社も少なくはないと思うので体調管理には気をつけてください。
一般企業のインハウスデザイナーなどは比較的残業は少ないのでプライベートの時間も確保しやすいですし、他の部署の方と接する機会も多々ありますのでWebやデザインのこと以外の感覚も身につきやすいと思います。
ただし、勤務する会社の製品やPRだったりするのでデザインや提案のバリエーションは少ないので、Webやデザインのスキルは制作会社に勤務するよりもデザインの幅も引き出しも狭くなりがちになるのでご注意ください。
人によりけりですが、初めはバリバリのWeb制作会社やデザイン会社に勤めて経験をした後に一般企業のインハウスデザイナーへ転職するというのも一つの手かもしれませんね。
皆さんのこれからの転職プランに役立てば幸いです。