みなさんはどれだけ転職経験がありますか?
ぼくは6社の転職経験があります。
こんな経験はありませんか?面接の時と実際に入社してからの話が違っていたり、雰囲気が全くイメージとかけ離れていたり。
ぼくの転職にもそういった話はもちろんありまして、これは2社で体験した「こんなはずでは」のお話です。
デザイナー募集の話が来たけど違和感
これはまだ僕がスクールに通っていた時のことです。
スクール通いも終盤になり、作品作りをしている頃でした。
その時にスクールの担当講師から、デザイナーを探している会社があると話をいただき少し考えましたが面接を受けることにしました。
しかし、その旨を伝えたら「内定したら最低でも半年は勤務しろ」と言われのをた今でも覚えています。
「どういうことですか?」と質問したところ「最低半年はいないと次の転職で厳しい」という答えでした。
ここで一旦考えなおせばよかったのですが、念願のグラフィックデザイナーになれると思い込んでいたので都合よく解釈をしてしまうんですね。
面接の時も「デザイナーの募集でよろしかったでしょうか?」と念のために質問をしたのですが、2回うなずかれただけでした。
そして、内定をいただいてどこか違和感がある中で入社することになりました。
5月(仮)に入社をすることになり、当日出勤してみると。
ぼく「本日から入社するhiroです。よろしくお願いします。」
社長「あれ?もう来たの?まだ来なくてよかったのに。」
ぼく「え?5月(仮)の入社でしたよね?」
社長「そうだったっけ?」
この時、ぼくのなかでどうしようもない不安が生まれました。
デザイナー募集と聞いていた。けど違ってた
入社日を面接した社長張本人が覚えていないという事態がまず発生。
急いで会社の人たちがぼくの入社手続きに追われるということになり、なぜかぼくが悪者になってしまう雰囲気になりました。
初日から最悪でしたよ(;'∀')
そして配属された部署が「製版部」。。。
製版部とは印刷の前工程で「デザインデータを刷版に出力する」という部署でした。
グラフィックデザイナーとはかけ離れた職業ですね。
まずは本当にグラフィックデザインをしている会社なのかを調べる必要がありました。
デザインデータはすべて支給だし、0から作ることはなかったので。
営業さんに聞いてもデザインはしないし今後するつもりもない。
フリーランスにお願いしているから社内では制作しない。
と言われました。
勤務して2週間。転職を決意しました。
半年続けろと言っていた講師に話が違うといっても「スキルが伴わなければ制作なんてさせてもらえるわけがないだろ」といわれましたが、社内で制作をする意思がないわけですから根本的に間違っているわけです。
あとでわかりましたが、その会社と講師の間にフリーランスで付き合っている人間がいて「出力オペレータが欲しい」を「デザイナーを募集している」に伝言ゲームみたいに伝わったみたいです。
内心呆れるとともに、無責任な人間を信じてしまった自分に腹が立ちました。
自分で下調べをして転職をするべきだったなと常々今も思います。
再び転職活動へ
2週間で転職を決意し、2か月半で退職。
周囲からは冷たい視線を浴び、採用した人間にも理由を話しても全く分かっておらずただ怒るだけ。理由を知ろうとすらしませんでした。
この時まだ転職先は決まっていませんでした。
収入がないので焦る日々。この時まだ20代前半で自分を売り込むことなんかまったくできない状態でした。
数社受けましたがすべて不採用。志したものをあきらめようかとさえ思いました。
最後にここに応募してダメならアルバイトでもしようかなと思っていた矢先に採用をいただきました。まさかここに13年以上も務めることになろうとは全く思ってませんでした。
まとめ
上手い話には裏があるという話は昔からありますが、それに近いものがまさに今回上げた失敗談にあったわけです。
不思議な感覚でした。2か月半で辞めたので、わずか3か月前には前の職場にいたわけですから。気楽な職場だったので名残惜しい気持ちでいっぱいになりました。戻れるわけないのですが。
今回出てきた会社は印刷会社でデザイン制作を全くやっておらず今後もデザインをすることはないという話でした。
今回の失敗の原因は以下の2点が会社から僕に伝わってなかったことです。
・そもそもデザイナーの募集ではない
・デザイン制作をするつもりがない
一部は僕をデザイナーとして育てたいと言っている人もいたそうです。
育てたいと言っていただいた人にはありがたいと思いますが、社内の方針が決まらずバラついている時点でこれはダメだと思いました。
あれから15年以上経ちますが、企業サイトを見ても印刷だけしかしてませんと言いたげなビジュアルのままでずっと更新されていないようです。
職歴はついてしまいましたが、我慢して続けていた方がよっぽどリスクだったと本当に思います。
上手い話にはなんらかの裏や、こんなはずではというような要素が入っているかもしれません。もし受けるとしても細心の注意で挑まれることをおすすめします。