デザイナーを目指しているので、コピーライティングは必要ないよね?
いえいえ、そんなことはありません。
コピーライティングやWebライティングは今やデザイナーにも必須のスキルです。
特にデザインとライティングを兼任しているデザイナーはライティングスキルを知っておく必要があります。
グラフィックデザイナーの仕事に文章を勉強する必要はあるの?という方もいるかもしれません。
そもそもコピーライティングって何?
そもそもコピーライティングって何なのでしょう。
簡単に言うと人を行動に移すためのメッセージになります。
コピーには大きく分けて2種類あります。
▢ キャッチコピー
キャッチという名の如く見る人の心を掴む謳い文句。一言で表現するものや数行にまでわたるものと文字数は様々。
インパクトの強い表現や印象に残りやすいものが多いです。
▢ ボディコピー
商品の役割や本質を伝えるための文章でキャッチコピーで興味を持った人がボディコピーを読んで深くその商品に興味を持ってもらうように数百字程度で表現するものをよく見ます。
キャッチコピーとメディアの組み合わせの変化
今はWebサイトと連携している広告を多く見かけるようになってきました。
「続きはWebで!」ってやつですね
インパクトの強いキャッチコピーで訴求して検索ワードやQRコードを利用しWebサイトへアクセスするパターン。
今のご時世は1人1台スマホを持っているので検索ワードだろうがQRコードだろうが簡単にアクセスできちゃうわけですね。
スマホの前の世代、ガラケーといわれている携帯電話が主流だったころはQRコードでスマホサイトならぬ“モバイルサイト”へアクセスを促していました。といってもモバイルサイトは制限など結構あったのでスマホサイトほど当たり前にはなりませんでしたけどね。
なので今では
キャッチコピー + 検索ワード or QRコード + Webコンテンツ
という組み合わせが主流になってきています。
ボディコピーは使われなくなった?
上記のことが本当なら、キャッチコピーとWebコンテンツで内容は完結して知るように思えます。ではボディコピーは現代では使われていないのでしょうか?
そんなことはなく、今の広告にもボディコピーは使われていて、キャッチコピーでは完結できない部分を補うためや、独自性を伝えるものだったりします。
商品の一つ一つに差別化を図ってその利点が消費者の需要にマッチしていることを簡潔に伝える。この必要性と難易度は今も昔も変わらないと思います。
むしろ広告を見てもらう上でボディコピーの役割は一層強くなったのではないでしょうか。商品を売るためだけでなくWebサイトのLP(ランディングページ)への誘導も必要になるのでスキルを要するものになってきているのではないでしょうか。
デザイナーにコピーライティングは必要?
グラフィックデザイナーにとってキャッチコピーやボディコピーがなぜ大事かというと、キャッチコピーの意図や意味を読み解く必要があります。
コピーライターさんと仕事をする際に意図を確認すればOKなのですが、先行してキャッチコピーが送られてきてデザインをしなければならない場合や、自分でコピーを作成しなければならないこともあります。
その時にキャッチコピーやボディコピーの書き方を知っておいた方が制作時間も短縮できることはもちろん広告としての制度も上がって一石二鳥です。
自分でコピーを書かなければいけないときはある?
結構あったります。ぼくが勤めていた会社はコピーライターはいないのはもちろんフリーランスのコピーライターさんのつながりもありませんでした。
コピーライターさんにお願いできるようなお仕事もあまりありませんでしたし(;^ω^)
そんな状態でお客様からは「こんな感じでよろしく」みたいなニュアンスで終わることもしばしばありますし。そんな状況下で作らなければいけないとなると、自分で書くしかないんですよね。
お客様に提案する用の資料を作る時もライティングの力は欠かせません。
デザインコンセプトや順序だてて提案資料のページ構成を考える部分も精通してると考えてますので。
Webサイトの制作や数ページあるパンフレットを制作するときでも文字原稿が支給されればいいのですが、ない場合がほとんどなので...
その場合もWebサイトならコンテンツの画面構成図や情報設計からですし、パンフレットならページネーションやページレイアウトから制作していかなければなりません。
コピーライティングは論理的な考え方だなと思っていて、少なくともコピーライティングを勉強することで順序だてて物事を考える基礎となりました。
それならコピーライティングバリバリできるのか?と聞かれたら全くそんなことはないです...
でもデザインやお客さんへの提案にすごく役に立っています。デザインは作るだけでなく道筋を立てて構成していくもので、その説明もできるとお客様への提案もしっかりできます。
まとめ
コピーライティングはデザイナーでも書く機会があったり、書かなければいけない状況にもなることがありますので勉強しておいて損はありません。
言葉を書くのが苦手だからデザイナーになりたいんだよ。という人ももしかしたらいるかもしれません。というかぼくがそうでした(笑)
はじめは言葉なんて出てこなかったし、苦手意識は常にありましたけど、書いていくうちに苦手意識は薄れていきだんだん興味を持つようになりました。
コピーライティングもやっていれば面白みはありますし自分の力になるので前向きに考えてトライすることをおすすめします。