体験談 転職

デザイナーへの転職活動がうまくいかない時。体験から分かったこと

デザイナーへの転職活動がうまくいかない時に読んでください

デザイナーとして働きたいけど転職活動がうまくいかない。。。そんな人たちと同じような経験をしたぼくの転職活動の失敗談をまとめました。

転職をするときって、次のステップに進むためだったり何らかの理由で転職をせざるを得ない状況だったりしますよね。

ステップアップのために転職をするのであればそれなりに準備もしているでしょうし、転職先もちゃんと絞ってあると思うので働く条件も満たしている職場を選ばれているのだと思います。

しかし、何らかの理由で転職せざるを得ない状況になった場合はどうでしょうか。
なんの準備もできていないので、まずどのようなところに転職をしたいかから始まるのではないでしょうか。

その上、自分の経験やスキルが応募する企業に対して満たしているかもわかりません。

29歳で3度目の転職を決意したのですが、この時はリーマンショックの影響で会社がかなり傾いており給料も社員全員を対象に減給された時期でもありました。

この時の転職は本当に甘かったと痛感しています。
自分の実力すらわかっていない状況で転職を試みたのですから。

転職を決意したきっかけ

この時在籍していた会社は、社長が都合が悪いと何も言わない人だったので賞与が出ない時も何もなく社員全員の怒りを買うようなことも度々ありました。

それは仕方がないと言い聞かせてましたが、今回のマイナスに対し人件費削減のみで対策をしようとしたことが気持ちを後押しして転職活動することになりました。

当時、社員は10人満たないほどの人数でぼくと同じような気持ちでいた人は辞めえていき、最終的には社員は4名になっていました。

実はこの時ぼく自身は転職できておらず、悶々とした日々を送っていたのです。
応募した企業からは採用もありましたが、希望したグラフィックデザイナーの職種に対しては全滅だったからです。

なぜ、このような結果になったのかと当時はわかっていませんでした。

希望したデザイナー職が全滅した理由

結果、希望した職種は全滅状態でぼくのここはポッキポキに折れました。
あの時は立ち直るのに時間という薬が大量に必要なほどでした。

ひとまず不採用だった職種と採用だった職種を書いていくとこんな感じでした。

不採用だった職種や業種

・グラフィックデザイナー
・Webデザイナー
・旅行バッグなどのデザイナー など

採用になった職種や業種

・流通チラシのデザイナー(オペレータ)
・ユニフォームのマークのデザイナー
 ※マークのテンプレートのようなものを使用
・販促物の制作オペレータ など

ユニフォームのマークデザイナーに関しても、テンプレートからトレースのような形でマークを制作していくとの話でした。

上記をまとめると
・オペレータ系は内定率が高い
・デザイナーなどの仕事はほぼ皆無

という結果に終わりました。

今思えばこの時の結果は当然だと考えています。
スキル不足ももちろんあるのですが、一番重要だったと思っていることがいくつかあります。

▢ 転職の際に重点を置くところ
・自分の経験やスキルがどれだけあるかの把握
・将来なりたいビジョンの明確さ
・足りない知識や技量を埋める何か
・自分自身の説明
・自分の作った制作物の制作意図 など

経験やスキルに関しては、年齢がどうしても絡んできます。
年齢が上なほどデザインの知識やスキルが期待されるからです。

年齢が30代手前でほぼオペレータの仕事しか内定をもらえなかったという結果。
今までやってきたことも面接で否定され続けて心は折れましたし、正直この仕事を続けようか考えました。

このまま続けていてもグラフィックデザイナーとしては通用しないのではないかと強く思うようになりました。

そして、この時結婚もしていて子ども小さかったのでこれからのことを悩む日々が続きました。

デザイナーの仕事はあきらめない。最終的に選んだ道

最終的に選んだ道

悩み続けましたが、このまま転職活動をむやみに継続しても結果は同じだという結論に至りました。

最終的に社員が4人になってしまった会社で続けるという判断をしました。
できるかどうかはわかりませんが、グラフィックデザイナーとは何なのかをもう一度考え直してみようと思ったからです。

別の仕事に転職することも考えましたが、グラフィックデザイナーの仕事は自分がやりたくてしていた職業なのでこのまま終わるのは納得できなかったのだと今では思います。

社員が減ったことによって、仕事量も格段に増えましたが自由度も負けないくらい上がったのでデザインや打ち合わせで自分の考えを通しやすくなったのは自分にとって大きな収穫でした。

今まではグラフィックデザイナーは表現力の豊富さや、ネタがたくさんあればできる仕事だという甘い考えを持っていました。

実際はそれだけではなく、ちゃんと道筋を立てて考えロジカルにデザインを組み立てていく。自分の作ったものに対してしっかり説明ができる。

自分で仕事を進めていくうえで、こんな大事な要素が抜けていたことに今更気づくとは本当に驚きでした。

今までは営業さんが打ち合わせてきて伝言ゲームになっていたので、要望とは程遠いものができていました。直接お客様と打ち合わせができることでこんなにし仕事がスムーズに進むとは思いもよらなかったです。

出来上がった印刷物やロゴなども満足いただけるようになり、自分のレベルも結果的に上がりました。

面接にことごとく失敗し、続けるという判断になりましたが結果的に良かったと思いました。

ここで気づいたのは転職は目標ではなく、あくまで手段。
転職をしなくて目標を達成できるならそれに越したことはないと痛感した体験でした。

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