転職活動で求人を探していると、どうしても社員数が多く資本も大きい会社を気にしてしまうもの。
その求人の中には社員数10人以下の零細企業と呼ばれる会社も募集しています。
クリエイティブ関連だと制作会社やデザイン事務所、広告会社などがあります。
こういった小さな規模の会社で働くメリットってなんでしょう。
給料や待遇面で考えるなら規模の大きさを優先してしまいがちです。
零細企業だと、安定や給料面での不安は出てしまいます。
しかし、大手では経験することのできないメリットもあります。
ぼくも零細企業で10年以上働いていました。
景気の影響は受けやすく、企業としての力は大手や優良の中小企業には及ばない点もありますが零細企業ならではのメリットはありました。
実感したメリットを今回は書いていこうと思います。
零細企業に転職する5つのメリット
少人数の会社で働いてみて得られるメリットは大きく5つありました。
得たメリットは以下になります。
1.零細企業は経験できる仕事の領域が広範囲
はじめに挙げるとすれば経験できる仕事の領域が広いということです。
グラフィックデザイナーとして勤務していましたが、制作業務以外にもお客様との打ち合わせや提案、コンペでのでのプレゼンテーションなど色々経験できました。
人数が多い会社だと、デザイナーのほかに
・プランナー
・ディレクター
・コピーライター
など複数のチームでプレゼンに挑みます。
プレゼンを担当するのは会社によって違いはありますが、プランナーだったり営業だったりします。
その他、デザインの説明はディレクターやデザイナーが説明することもあります。
もちろんプレゼン資料も自分で作成し、社内でリハーサルや練習なども自分でします。
聞いてもらうのは社長にお願いしてました^^;
この経験はキャリアアップにも繋がり転職活動でも大きく影響しました。
デザインだけでなく、できる範囲が広いと言うことは自分を売り込む強みにもなるからです。
小さな会社では色々経験できるので、キャリア形成した後に次のステップに向けて転職という考えもありだと思っています。
2.零細企業だと自分のやり方を通しやすい
デザイナーが複数人いるとどうしてもルールを決めなければなりません。
その際に、自分のやりやすいやり方が通るとは限りませんよね?
人数が多ければ多いほどその傾向は強く、やり方を変えるときは一苦労どころでは変えることはできません。
その点、制作する人間が一人だとやり方も自由だったので自分のやりやすい用にできてしまいます。
ルールは自分で作れる分、ストレスはなく仕事はできました。
あと、肩書きも手に入りやすいというのもメリットかもしれません。
この時の肩書きはチーフデザイナーでした。
制作部統括でもよかったのですが、会社の規則に肩書きを決めていなかったので言いやすい肩書きにさせてもらいました。
3.一人の裁量で大きく影響する
上記で自由に仕事ができると書きましたが、一点注意しておきたいことがあります。
自由にできるということは責任も自分自身にあるということです。
プレゼンでも通らなかったら売り上げにはなりません。
デザインもお客様のOKが出なければやり直しです。
制作したデータのしっかり管理しないと過去データを探すときにものすごく困ります。
裁量や責任が個人にきてしまうのはデメリットかもしれませんが、その分自分の存在が会社からみて大きいということです。
4.零細企業の場合は社内業務が少なくて済む
会社の規模が大きくなると、規則が必要になります。
その規則に沿った社内業務も発生するので、自分の仕事がスムーズに行かないことも少なくはないと思います。
その点、零細企業は人数の少なさから細かいルールがない場合がほとんど。
性分的に社内業務は面倒臭くてやりたくない人には合っているかもしれません。
5.零細企業は他社との交流を広げる機会が多い
これは会社の体質や社長の意向にもよりますが、小さな会社は自社だけでは仕事が完結しないため他社との交流を常にしています。
仕事を取ってくるだけでなく、一緒に仕事ができる会社を探してパートナー関係を結び仕事を円滑に進める用にしているのです。
元々繋がりのある会社も大事にしていますが、パートナー企業が事業を撤退したりするリスクもあるのでそれに備えているわけです。
その他に今までできなかった仕事をできるようにするためにスキルを持った会社との交流を積極的にしていました。
零細企業応募する時の注意点や押さえておくポイントは?
小さな会社を応募するにあたって、押さえておくべきポイントは
創業してからの年数。
長く存続しているのであればパートナー企業や銀行からの信頼もあると考えられます。
もう一点は仕事の内容です。
自分がしたい職業の他にプラスになる業務内容があるかどうか。
キャリア形成ができそうな職場環境なのか。
他に注意すべき点があるとすれば福利厚生です。
社会保険など法人は加入が必須ですが、入っていない企業もあるようなのでご注意ください。
小さな会社で働くメリットをご紹介しましたが、経験にすることができるのは入社したその人次第ですし、景気に左右もされます。メリットだけに目を向けずデメリットも考慮した上での入社をおすすめします。
目標に向かって頑張ってください。