インハウスデザイナーになってから早4年目。時の流れは早いですね。
インハウスデザイナーになってからは生活スタイルも大きく変わり、残業も全くないわけではありませんが月に30時間以内で済んでいます。
インハウスデザイナーはWeb制作やデザインの仕事だけではありません。
いま勤めているところは通信販売をメインとしている会社で商品の在庫の更新や時には本社まで出向いて入荷した商品を倉庫に運ぶ作業も年に何度か発生します。
本社が微妙に遠いので気は進みませんが、残業が多かった時に比べたら楽なものです。
そんなことも含めて今回はインハウスデザイナーになったことでのメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。あくまで自身の主観なので参考までに読んでいただけたら幸いです。
【メリット】インハウスデザイナーは残業が比較的少ない
残業が少ないのはぼくにとって今までになかったメリットでした。これまでの会社は残業が当たり前でしたし、デザイナーの仕事をする前も勤務体制が3交代制で出勤時間がバラバラだったりと働く時間に関してはずっとネックになっていました。
定時になって普通に帰り支度をして会社を出る。当たり前のことですが、家族を持つ者にとってこれは大変ありがたいことなんです。家族と一緒に夕食を食べるなんてできなかったですし、夕食の後片付けやお風呂の準備に子どもたちの髪を乾かしてあげることもできるんです。素敵ですね ^^)
我が家は共働きなので、家事の比重がどうしても妻にかかっていました。今は夕食後の家事は受け持っているので妻の負担は軽減できたのではないでしょうか。(できたと思いたい)
今では定時で帰ることに慣れてしまったので、残業がかなりしんどくなりました(-_-;)
こういった意味ではデメリットかもしれません。
【メリット】残業が少ないと平日に自由な時間がある
残業が少ないので当然自由な時間を確保できます。
趣味の時間や、彼氏彼女に会う時間も持つことができるのでプライベートも充実。
向上心の高い人なら新たに資格を取得するための学習時間にしたり、スクールに通うこともできます。健康のためにジムにも通えますし、自由時間を作れるということはすごく大切なんだなと思います。
ぼく自身、家族との団らん時間をあまり作ってこれなかったで、時間ができたことによって徐々に家族とのコミュニケーションもとることできるようになりました。
それに子どもが小さいうちは家事も分担しないと奥さんに負担になっちゃいますもんね。
【デメリット】インハウスデザイナーは経験できるデザインは少ない
インハウスデザイナーは一般企業の制作部門や広報部門、企画部門といった一部署に勤めることが多くその企業が開発した商品だったり扱うサービスの販促物やWebサイトの制作になります。
そうなると、経験できるデザインの幅は通常のデザイナーよりもはるかに狭い。
そこが一番のデメリットと言えます。
定期的に販促物などの制作物も同じようなものになってしまったり前回のものを更新する形をとったりすることもあります。新しいものをどんどん作ってデザインの知識や幅を広げられる可能性は制作会社とは比較すると少ないです。
企画などを提案してバンバン結果が出ているような企画制作部なら立場上いろんなことを企てることもできるしデザイン制作も伴います。しかしそうでないところだと、営業や力のある部署の意見が通りやすくなってしまい、提案も通りにくかったりします。
デザイン制作以外に在庫管理など一般業務をやりながら企画を温めて提案していくという地道で根気の必要な勤め方になるかもしれません。
【メリット】インハウスデザイナーはWebやデザイン以外の知識が深くなる
インハウスデザイナーはデザインやWebの知識以外に自社の商品または取り扱う商品などの知識が必要になります。
また、一般業務も伴う会社も多いので在庫管理や商品の発注、商品の搬入などもあるので業務の幅は広いです。
ぼくも入社した時は商品知識なんかまったくありませんでしたが、徐々に慣れることで少しずつ商品のこともわかってきました。(営業と比べるとまだまだ遠く及びませんが)
制作会社でもお客様のWebサイトを制作する際、お客様の会社の事や取り扱う商品など勉強はしますが、経験したことのない分野だとどうしても思い通りのデザインにならないことが多い。
比べてインハウスデザイナーはずっと自社商品に対しての販促やWebサイトの運用や更新をするので、深い知識がつきます。なので意思の疎通もしやすい。
ただ、転職した時に同業の会社でないと知識を活かせないというのも大きなデメリットなのかもしれません。
【デメリット】インハウスデザイナーはセンスやスキルも身に付きにくい
一般業務が伴えばデザイン制作の業務にどっぷりつかることもないので、デザインやWebに関してのセンスやスキルもつきにくいなと実感しました。
通販サイトを運用している会社だと、デザインのリニューアルなどをしない限りはWebデザインもあまり発生はしません。キャンペーンや特集ページ、または別で企画するなどしてデザイン制作することもありますが少ない。
ぼくが勤めている会社は通販サイトを運営していますが、キャンペーンや特集ページの制作などは多くても月に2~3回くらいです。
まとめ
インハウスデザイナーになることのメリットデメリットをまとめると
▢メリット
・比較的残業が少ない
・平日に自由な時間がある
▢デメリット
・経験できるデザインは少ない
・Webやデザイン以外の知識が必要になる
・センスやスキルも身に付きにくい
上記にはありませんが、インハウスデザイナーのメリットのプラスアルファ一として「一般的な感覚が身につく」という点もあります。般企業に勤めることで生活の感覚やものの考え方に対してズレが比較的生じにくいと思います。
Web制作やグラフィックデザインといった仕事をしていると時間の感覚や考え方が偏りがちになってしまいますから。。。
技術的なスキルも求められますがコミュニケーション力も重要です。昔は才能にあふれた人がやっていたイメージですが、今ではお客様の求めているものから適した提案ができる人の方が貴重です。
そのため一般的な感覚も持つことができるという点ではインハウスデザイナーのメリットなんだと考えています。
デザインのスキルやコンセプトの考え方などしっかり経験をしたい場合は、制作会社でバリバリ働く。
デザインの仕事もしたいけどプライベートが優先という方はインハウスデザイナーという選択も良いと思います。
ただ、インハウスデザイナーの場合でも会社によっては残業や休日出勤が多いところもあるのであらかじめ下調べをしてから応募することをおすすめします。