転職活動をするときに、今までの転職回数が多くて不利に働くのではないかと思ってしまうことも少なくありません。
一昔前までは転職回数が多いとすぐ辞めてしまうのではないか、ずっと働く気がないのではないかなどマイナスな印象を受けがちでした。
これは日本が終身雇用が当たり前とされていた時代でもあります。
勤めていれば毎年昇給して退職金も出るので一度就職したら定年まで勤め切るという美学も持たれていたのだと思います。
しかし、実力主義の考えが主流になってきた近年では転職を繰り返してスキルアップしていくのが珍しくない傾向にあります。
勤続年数よりもどのような経験やスキルを持っているかが重要視されるようになりました。
では、未経験でWebデザイナーに転職する場合、前職が違う職種でも可能なのか。気になりますね。
転職回数が多くてもWebデザイナーになれる?
結論を言ってしまうと、転職回数が多くて未経験でもWebデザイナーに転職することは可能です。
その代わり転職するための条件は厳しくなります。
その中で自分をどうやってアピールするのかがポイントになります。
大切なのは転職回数ではなく今までの経験
営業や販売など前職や現職で経験してきたものはアピールできます。
今までの職種がバラバラだった場合は一番長く経験してきた職種か、自信のもてる職種にしましょう。
自分の職務経験はできるだけ一貫性を持たせて伝えると強いアピールになります。
Webデザインが未経験のなら自主制作ができる程度の知識とスキルは必要
現状が以下のような状態では転職は難しい
・Webを全く知らない
・PCの操作もままならない
Web制作会社やデザイン事務所は学校ではないので、一から教えてくれるわけではありません。最低限Webの知識やPCスキルは必須です。
スクールに通うか独学をするか方法はありますが、自分がどのくらいの期間で転職したいかで選択肢は変わります。
転職の予定と相談しながら知識とスキルを身につけましょう。
Webデザイン知識やスキルを得るために必要な資金
スクールに通ったり、自分で参考書やPCを用意して独学という方法はどうしてもある程度の資金が必要になります。
スクールや独学に必要な資金
・スクール:20万円~30万円
・オンラインスクール:10万円以上
・独学:5千円~2万円(PC購入なし、参考書のみ)
※これに加えてPCの購入資金が10万円ほど必要になります。
Webデザイン専門の職業訓練校を利用する
Webデザインの知識やスキルを身につけたいけど金銭面に余裕がないとスクールはおろか独学も難しくなります。
そんな状況なら、職業訓練校を利用。
ハローワークに行くと職業訓練校の案内もあるので、Webデザインのスクールを探してみましょう。
今では、一般のスクールもハローワークと提携して職業訓練校として利用できるところも少なくありません。
個人的にはタダでWebの勉強ができるというのはうらやましい限りです。
ぼくが若い頃はそうではなかったのでー。
Webデザインを勉強したことに前職の経験も加える
スクール等で Webデザインの知識やスキルがついてポートフォリオもできたら転職活動の準備がほぼ完了です。
しかし、それだけでは採用をもらえることは結構難しいので前職の経験を Webデザインの仕事にも活かせるアピールが必要です。
営業なら打ち合わせなどでクライアントとのコミュニケーションや取れたり交渉が上手だったりがアピールできます。
また、経験した業種をWebデザインに昇華することでアピールにもなります。
Webデザインはかっこよさやを追求するのは2の次で、1番は『情報の伝わりやすさ』です。
製造業を経験しているなら、Webサイトを作るときに製造業を深く知っていることでより伝わりやすい製造業のWebサイトができるわけです。
ポートフォリオも前職を参考にしたWebサイトを1つ持っておくと良いかもしれません。
ちゃんと経験したことを形にできているというアピールにもなりますので。
職務経歴書の書き方
転職回数が多いと職務経歴書を書くのをためらいがちになってしまいますよね。
ここで書きやすい職務経歴書のポイントがあります。
職務経歴書は詳細まで書かないといけないと思いがちです。
でも勤めた全ての会社分の詳細まで書かなくても大丈夫なんです。
詳細を書く必要のある会社は次になります。
・直近の会社(現職 or 前職)
・アピールする経験をした会社
他の会社は必要最低限で大丈夫です。
職務経歴書の書き方は以下を用意していますので、良かったら見てみてください。
転職回数自体はデメリットではない
転職回数の多さはデメリットではないと今では考えられる風潮になってきました。
ただ、退職や転職した理由に感情やネガティブな理由が入ってしまうと採用する方も良くない印象を受けてしまいます。
□ 注意点
転職理由と志望動機をセットで考えて、一貫性を持たせておきまそう。感情や矛盾が理由にあると採用担当にすぐ辞めてしまう人などの印象を持たれがちになりますので注意が必要です。
まとめ
転職回数が多くて未経験でも、Webデザイナーへの転職は可能。
そのためには
・知識やスキルを身につける
・転職の理由をロジカルにする
この2つを準備しておけばWebデザイナーへの転職が理想ではなく、目標になります。
スクールや独学と転職活動に必要な期間を決めておくと動きやすいですよ。